この記事ではマスコミ、特にテレビ局の事務職について紹介しています。
- テレビディレクターの仕事がツラい、辞めたい
- でもテレビに関わる仕事がしたい…
- これまでの業界経験を少しでも活かしたい!
と思っているなら、テレビ局・事務職への転職がおススメです。
テレビ局員に転職することはめちゃくちゃ難関ですが、実は派遣や業務委託などでテレビの事務職に関われる可能性はかなり高いんです!
しかも制作経験を活かせるテレビ局事務は意外と多い!
でも探してもなかなか具体的な情報がなく、職種・業務内容を知ることができなかったり、求人を見つけにくいのが難点ですよね^^;
そこでテレビ局で10年働くタケコが、身をもって知ったリアルなテレビ局事務のお仕事を紹介します!
- テレビ局の事務職 具体的な職種や業務内容
- 制作経験が活かせるおススメの事務職 5選!
- テレビ局の事務職に就く方法
ぜひ今後の仕事探しの参考にしてみてくださいね^^
TVディレクターをやめたいならテレビ局事務がおススメ!
「精神的にも肉体的にもキツイ」とよく言われるテレビディレクターの仕事。
これは実際にタケコも経験してみて、首を激しく縦に振ってうなづく事実ですw
- 激務すぎてこれ以上続けていける自信がない…
- このまま続けてもゴールは?先が見えない…
- 制作会社は過酷なわりに薄給…労働に対価が見合っていない…
とはいえ憧れや志を持って入ったテレビ業界。
簡単に諦めきれない…捨てきれない…と迷う人もいるでしょう。
そんな人にこそおススメなのが、テレビ局の事務!
ちなみにテレビ業界を捨てきれず、ディレクターを辞めた今でも事務系の仕事でテレビ局に居座ってるやつがここにいるよ(^ω^)ノシ ←
では同じテレビの仕事でも事務職ならどんなメリット・デメリットがあるのか?
自分のリアル経験を踏まえて解説していきますね!
マスコミ以外の異業種に転職したい人は、こちらの記事をごらんください^^
テレビ局 事務職のメリット
一番のメリットは何といっても、勤務時間のきっちりさ!
同じテレビの仕事なのに、まるで公務員レベルに時間きっかりなんです! ←失礼w
不規則さは一切ない!
ちゃんと毎週土日が休める!
残業もほぼなし!
制作時代に比べると、控えめに言っても「何とラクなことか!!」www
特に子育てしている今は、なおさら助かっています!!( ;∀;)
ちなみに激務と家庭・育児の両立は難しい話についても、くわしく書いていますので参考にどうぞw
部署によるところもありますが、タケコは今の事務系職種での残業はゼロですww
業務が勤務時間内で収まる。
ということは生活リズムが整う!
つまり、
- 土日にプライベートの予定が立てられる
- 夜ごはんが深夜にならない
- 不規則じゃないから「無駄に太らざるを得ない」なんてことない
- 会社に寝泊りしなくていい
- ちゃんと毎日お風呂入れる
- ちゃんと毎日ベッドで睡眠がとれる
- 「会社に3日間缶詰め」とかあるわけない
- ちゃんと小綺麗にメイクして出社できる
- 女捨てなくていい
…とまあ、こんな具合に毎日の生活が圧倒的にスッキリしますw
女を取り戻せるッ!!!!
もちろん自分の時間だってしっかり取れるから、趣味に走るもよし、副業に走るもよし…!
ちなみにテレビ制作会社の激務ぶりについては、激務すぎるテレビディレクターの本音で解説しているので、よかったら読んでみてくださいねw
CMも含め“映像業界のしんどさ”については、映像の仕事・激務比較をあわせて読んでみてくださいw
副業については【文字起こしで副業】効率化させる7つのコツ!を参考にしてみてくださいね^^
テレビ局 事務職のデメリット
しいて言えば残業がない分、給料は一定ラインを越えにくいことがデメリット。
残業の発生するような業務でないことが多いため、決まった額だけになりやすい。
しかし逆に言えば仕事に振り回されることもない!
精神的にも肉体的にも、これほど落ち着くことはないでしょうw
そして「残業がないから残業代つかない」という理屈は、“相応の妥当な働き方”として納得できます。
ディレクターやってたら「残業だらけでも残業代つかない」なんて会社、ザラですからね( ;∀;)
それに比べたら理不尽さなんて皆無ですよねw
制作の経験・スキルが即戦力になる!
ディレクターからテレビ局事務への転職がおススメの最大の理由は、制作の経験・スキルが強みになること!
ゼロから知識をつけなくても、すでにテレビ業界の何たるかを知っていますよね。
専門用語や決まり事など、もう当たり前に身についている。
これまでまったく別業界にいた人と比べると、圧倒的に新たに覚えることが少なくて済みます。
だからすぐに仕事を覚えることができ、即戦力になる!
即戦力になるということは、つまり必要とされる・需要があるということ!
過酷な環境でも番組制作してきて、せっかく培った経験やスキル、ノウハウ…
求められる土壌があるのに、活かさないなんてもったいない!
その受け皿となるのが、テレビ業界の慣習を知っているだけで有利になる「テレビ局の事務職」なんです!
テレビ局事務 おススメの職種 5選
テレビ局では各部局の事務として、局員のもと派遣社員・業務委託が多く入っています。
制作局・報道局・編成局・営業局・アーカイブ関係…などなど。
その中でも門戸が開けていて比較的入り込みやすい職種を紹介します!
- 編成・営業など部門ごとの庶務
- 番組ごとの庶務
- 放送準備
- 番組アーカイブ・ライブラリー
- 字幕関係
そう言われてみると知っている部署ばかり…!
ボロボロになって制作の仕事しながら、横目で“編成事務のキラキラ女子”を見ては、イラっとして舌打ちしたことあったっけな…ww
すでに知っている部署が多いでしょw
制作経験が活かせる点も含めて、5つの仕事を選んでみたよ!
1:編成・営業など部門ごとの庶務
どの業界でもそうですが、やはり部門ごとに事務〜雑務全般を担う庶務は必要です。
テレビならではの特殊な内容があるため、テレビ業界経験があればあるに越したことはない!
1から10まで説明を受けなくてもスムーズに把握できますし、業務の流れや必要性を理解しやすいからです。
①編成局の事務
編成局は番組編成や他局との連携を担う放送局の根幹。
- 月間・週間単位で番組枠を編成
- 番組ごとのフォーマットの作成と調整
(CM本数と本編数&それぞれの尺の割り当て) - 番組フォーマットに変更があったときの対応
- 営業・制作・報道・事業・番宣など、他の部局との連携
- 他局とのやりとり
(番組販売や取材申請など) - 編成局が主体となる番組の制作
(プロデュース)
つまり、制作や報道・営業など各部局との間に立って、番組枠を調整する大事な部署!
番組の根本的な作りを決めるため、制作をする上でも必ずと言っていいほど関わる部署でもありますよね。
番組制作側に近い立場になるため、ディレクター経験者であることが強みにできる可能性は高い!
すでにテレビのイロハを知っているディレクター経験者は、即戦力になり得るんです!
②営業局の事務
営業事務の場合はCM進行・CM枠の管理がメインになります。
編成より制作からは離れますが、テレビ業界の知識やノウハウはやっぱり武器になる!
スポットCMチャンス・SBなど番組の中でどんなCMがあるか、制作経験ですでに知っていることも多いですよね。
また広告代理店での事務経験も通ずる部分があるので、代理店の営業事務からの転職にもおススメの職種です^^
逆にテレビ局の営業事務を足掛かりにして広告代理店の営業事務に転職、なんてことも!
2:番組ごとの庶務
テレビ局では制作している番組ごとに“番組付きの庶務”がいます。
番組庶務の大まかな業務内容は以下の通り。
- 番組収録・生放送時のスタジオ周りのケア
(ケータリングの手配や準備など) - タレントアテンド(受け・送り)
- タレントのチケット手配
(新幹線・タクシーなど) - ホームページ原稿の手配
- スケジュール更新などの事務作業
- 取材協力してくれた相手に渡すための記念品発注
(番組や局のノベルティ) - 番組の会議・打合せへの参加
- 視聴率の確認・制作陣への報告
- 収録・生放送時の小口精算
などなど。だいたいメイン業務はこんな感じ。
つまり、基本的には収録・生放送に立ち会う必要があります!
ただし本番以外では毎日出勤する必要もなく、打合せや会議・作業のない日は出勤していない人もいましたよ^^
(タケコが制作時代に同じ番組についた庶務さんは隔日で庶務アルバイト、休みの日には別の仕事をしていました)
制作とタレント事務所の間に立ち、スムーズに本番を行えるようにサポートするのが肝のお仕事です。
ADにかなり近い立ち回りで、一度でも制作経験のある人にとってはすぐにピンとくる業務内容が多いのではないでしょうか。
本番時にはADが庶務と協力してタレントアテンドやスタジオ周りのケアをすることもよくありますからね!
だから制作経験、少なくともADをやったことのある人は、めちゃくちゃ即戦力になる仕事なんです!
ADと違ってロケやVTRに関わる部分がなく、自分の仕事の範囲を割り切れるのも庶務の魅力。
無茶苦茶な勤務になることはほとんどないでしょう。
3:放送準備
テレビ局では放送のための番組素材が各所から納品されます。
(制作会社や局の担当など)
その納品窓口となるのが、放送準備。
テレビ局の心臓部とも言われるマスターのもと、放送運用をサポートする部署です。
- 納品素材の管理
- 納品された映像を実際にプレビューして、最終的な放送可否を事前チェック(考査)
- 番組素材の登録
- 編成から指示のあったフォーマット(放送枠)変更等に対応
おもな業務内容はこんな感じ。
あと納品の遅い番組を催促するのも大事なお仕事w
ディレクターなら経験があると思いますが、制作はだいたい“締切ケツ合わせのギリギリ”になりがちですからね^^;
新人時代、放送準備に急かされて慌てて納品した覚えが幾度となくありますw
ディレクター・ADなら誰もが放送準備に納品したことがあるはず。
また、納品した番組の修正を指摘されたこともあるのでは?
放送禁止ワードや輝度の高すぎるピカピカ、音のレベルなどなど…。
つまり、納品する側・される側どちらの立場も理解できるから、スムーズに対応できるんです!
- 納品する番組素材そのものの作りがわかってる
- 制作時代に差し戻しになったことで注意点も把握している
だから、1から教わらずとも「何がOKで何がNGか」をすでに心得ているんですよね!
4:番組アーカイブ・ライブラリー
番組のアーカイブ・ライブラリー業務もディレクターからの転職でおススメの職種です。
大きな局になればなるほど、制作実績はアーカイブされています。
具体的にどんな仕事かというと、
- 過去の映像素材を保管・管理
- 映像素材検索システム上での管理
- 旧式のテープから最新式のディスクへの転写作業
(保存状態の管理)
ときには保存用作成のために編集機を使って編集することだってあります。
まさに編集の知識や経験・ノウハウが活きる!
もはや編集機が扱えるというだけで、重宝されること間違いなし!w
5:字幕関係
聴覚に障害がある人や聞こえにくくなった人のために表示される字幕。
テロップとは別に、「白・黄色・青などで画面の下部分に出てくる字幕」ですね。
この字幕を作るための会社があるって知ってました?
事前に映像をもらって字幕を起こし、納品しているんです。
- 映像・NA原稿をもとに音声変換やタイピングで文字起こし
- 字幕ファイルとして納品
- 生放送では立ち会う形で字幕を作ることもあり
こちらも制作経験があれば、NA原稿の見方やタイムコードの概念など、すでに知っている知識が活かせる!
特に一つの作業に没頭するのが好きな人・タイピングが得意な人にはおススメです!
【番外編】総合受付
放送局の総合受付も募集を見かけることが多い職種の一つ。
来客の入館手続きや案内がメインの仕事です。
局によってはタレント受付や控室管理まで含まれる場合も。
もちろん、こちらもテレビ局の勝手を知っていればスムーズ!
とはいえあまり直接的に制作経験が活かせる職種ではないかもしれません^^;
テレビ局の窓口となる部署だから、制服があったり、身だしなみに気を遣う必要があります。
募集自体はわりとよく見かけるので、気になる人は探してみてください^^
テレビ局の事務職に就く方法
番組制作会社からテレビ局の事務職に就くためには、派遣や業務委託の一部として入り込むのが一番の近道!
これまで別業界でその筋のプロとして働いてきた人なら、局員採用もあり得るかもしれませんが、これはかなり難関です^^;
そもそも新卒の時点で超難関だしね(;´Д`)
方法は2つ。
- 専門の技術系会社に就職し、その会社員として局に派遣 or 業務委託
- 一般の派遣会社を通して応募
では具体的な違いを見てみましょう!^^
1:専門の技術系会社に就職→派遣
テレビ関連の技術系会社では、局の事務職も担っている場合があります。
技術職と同じく、事務職でも一定の派遣枠を持っており、自社社員を派遣したり、業務委託で請け負うという形をとっているんです。
個人的にはこういった会社に就職し、テレビ局の事務に派遣されるというのが1番安定すると思います^^
技術系会社に就職した上で事務職を狙うメリット・デメリットは、
- 一般の派遣会社には求人の出ないような専門的な仕事ができる
- テレビ局とのつながりが深い
- 会社全体でテレビ局の仕事に入り込んでいるため、周囲に相談・協力できる同僚のいる可能性が高い
- もし職場で派遣切りがあっても、同じ会社が受け持つ別の職種に異動すればいいので、いきなり職にあぶれることがない
- 技術会社の一員として、正社員になれる可能性がある
- 部署異動で別の仕事をする可能性がある
- 良くも悪くもテレビ局の仕事しかできない
- 会社を見つけにくい
一番のメリットは一般の求人には出ない事務職があること!
また、会社全体でさまざまな事務系職種を担当しているので、部署異動できることも「派遣切り回避」という意味でメリットになります。
一方で、ときには希望と違う異動になることもあるため、その意識は持っておいた方がいいでしょう。
(テレビ関連会社だけでなく、どんな会社でも当たり前ですが…^^;)
とはいえ、事務からいきなりカメラマンや編集マンという異動はあまり現実的ではないので、心配することはないかと^^
(事務から完全な技術職への異動は即戦力にならず非効率だから)
特におススメなのは、テレビ局の子会社!
だいたいどの局にもつながりの深い関連会社があります。
同じグループ会社なら連結決算の可能性も高いため、子会社との取引がなくなることはなく、将来性も安心!
テレビ関連会社の求人を探すには、一般的な転職サイトよりマスコミ専門エージェントの方がやはり強い!
扱う職種の専門性が高く、求人数も多いです!
マスメディアン↓がまさにそうですね^^
2:一般の派遣会社を通して応募
テレビ専門の企業からでなくとも、テレビ局事務に就くことはできます。
一般の派遣会社経由で派遣社員として勤務する方法です。
こちらのメリット・デメリットはというと、
- ネットで簡単に求人を見つけやすい
- 募集職種ありきなので、明確でわかりやすい
- 派遣の契約期間が終われば、また新しい職場を探さないといけない
- たった一人での派遣で職場に慣れるまで心細い
- 募集要項には「どの放送局か」までは書かれていない場合が多い
- 求人が限定的
(一定の職種しかない) - あくまで派遣社員のため、正社員にはなれない
インディードなどに多くの派遣会社の求人が出ているため、求人情報を見つけやすいのが1番のメリットではないでしょうか。
募集職種も明確なため、わかりやすい。
ただ、「大阪・放送局の受付」など書かれていても、具体的に「どの放送局か」までは書かれていません。
だいたい所在地でわかるとは言っても、都心部であれば同じエリアに複数の局が存在してますよね。
どの局かわからないのは少し不安が残るところです><
また、テレビ専門の技術会社では担当しているような、込み入った事務職はあまり見かけることがありません。
(だいたい受付が多い印象…^^;)
派遣社員ゆえ契約期間が終われば次の仕事を探さないといけないこと、正社員にはなれないことも難点でしょう。
せっかくディレクター経験があるのに、一般の派遣会社経由では少しもったいないように感じます><
とはいえ、縛られることなく割り切って働けるのは、派遣の旨味!
しがらみなくフリーに働きたい人にとってはおススメです!
【まとめ】ディレクターがつらいなら制作の経験を活かした事務職に転職しよう!
今回は、テレビ局で10年働く私が身をもって知った“リアルなテレビ局の事務職”を紹介しました。
あまり知られにくい世界ですが、実は意外とたくさんのチャンスがあり、職種もさまざま。
ディレクター経験が即戦力になる仕事も多いんです!
不規則で激務な毎日がツラいなら、ぜひ転職をおススメしたい!!
これは私がディレクターからテレビ局の事務職に転職して実感したこと。
ディレクターのままでは、ただただ労働力を搾取されるだけになってしまう…
何となく流れていく毎日、当番だからと「こなす」だけのVTR…
そのわりに薄給という制作会社の現実…
転職することで、
規則的な生活を送ることができ、確実に自分の時間が持てるようになる!
これが一番大きいです!!
自分の時間が持てれば副業だって挑戦できます!
制作経験があればYouTuberだってできる!!ww
自分の時間が確保できないと、そもそも仕事以外のことに取り組めないですからね^^;
ちなみに副業については、コチラの記事を参考にしてみてください♪
いずれ別の仕事に就きたいと思っているなら、そのための資格の勉強だって時間さえあればできますしね。
いざというときのために今から転職サイトに登録して、いつでも即行動できるようにしておきましょう!^^
最後までお読みいただき、ありがとうございます!^^
少しでも参考になればうれしいです^^
Twitterもやってるので、よかったら絡みに来てね(∩´∀`)∩
⇒ @takeko_gsms
「ブログから来た」と一声いただければ、音速で絡みに伺いますww
\LINEで限定&更新情報を知る♪/